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by mermaid_song
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Interview 2
●今回、登場人物は最初っから負けてる人だらけだよね。更生施設に入ってるんだけど、本気で更生しようと思ってないっていうか。思ってるんだけど、なんか本気になれないっていう…。
「ダメ人間が更生するって話は昔から王道としてずーっとあるんだけど、今の時代はみんなそこまで要領悪くないし、要領が悪い人には同情すら無いみたいな風潮あるじゃん。だからみんな普通に頑張って、100のうち50、60くらいのところでなんとか上手くやってて、普通に生活してて要領も悪くないし・・・だけど、でも「どこかダメなんだろう」っていう変な欠落感があってさ。そのコンプレックスって00年代独特だと思う。それはただ要領良く人生をこなしてるだけで、それが人生本来に直接結びつくものでもないってアタマから知ってるからだと思うのね。功と罪がイコールになってないような理不尽さ。00年代って、「勝ち組」「負け組」とか「高い」とか「安い」って、凄くポップでキャッチーだからみんな分けたがるけど、実は勝ちも負けも、高いも安いも無くなって来て、全部ボーダレスになって来てると思うんですよ。」
●うんうん。でも、みんなボーダレスなのは不安だから、白黒はっきりつけたがるんだけど、ハセガワくんの場合はそういう分かり易いところに逃げたくないっていうか、結論づけたくない感じがするんだよね。
「そういう白か黒かっていう乱暴な価値観の風潮の中でも、真ん中のドロドロしたところとか、ファジィってすごい90年代な言葉だけど、あれに近いグレーな部分をところが逆に浮いてもっと目立って欲しいとは思ってる」
●「グレー」というのは、具体的に言うと?
「感受性。例えば今の演劇業界は二極化が凄い進んでて、過激さを前面に押し出したものと、相手をドッキリさせるギミックに特化したもののどっちかなんだよね」
●全部がそうとは言い切れないけど、そういう風潮は強いよね。
「最先端って言われてるアヴァンギャルドなシーンがそれで。でもそれって外見がパンクなだけで、本当のパンクって中身にもあるもんじゃん。みんなが演劇ってのに飽きちゃってるてのも、わかるよ。でも外見としての演劇をいじるひとは沢山出て来たけど、肝心の中身を再構築しようって人が全然いない。だからその手法のひとつがメッセージの回帰かなって自然に出て来た。90年代のときは「虚無」とか流行っててメッセージって言葉自体寒かったけど、今はメッセージって一周して全然かっこわるくない。逆に言いたいことないなら下がってろって感じ。だって00年代っていうのは、俺小泉純一郎が就任して以来面白くてしょうがないの(笑)。あの5年間は幸せな5年間だったなーって思ってるし(笑)」
●わはははは(笑)
「90年代はオウムとかありつつも、どっか平和だったって乖離していたものであって、00年代っていうのは『マジヤバいんだけど、マジどうしよう』っていう世界でニュースがついにフィクションを追い越しちゃった気がしてるのね。だけど、その中でもさっき言った二極化に走って過激なことをやれば勝ちみたいなのは凄く嫌なのね。」
●そうではないものを目指したい、と。
「ブルーハーツのような判り易いものをパンクと呼んじゃってもいいけど、フリッパーズのように外見は至って普通なんだけど中身がよっぱどパンクな方が好きなんだよね。彼らのどこにパンクを感じたかってのが、グレーゾーンなんだと思う。例えばこの芝居では人の死に関わる事を話すけど、人が死なないとかさ。暴力の話はするけど、血は流れないとか。どっかしら矛盾してるんだけど。何故人が死なないんだろう、とか。何故血は流れないんだろう、とか感じたり考えたりする部分には意味がある。そういうグレーな部分、あえて感じたり考えなきゃいけないところを狙いたくて。じゃないと感じることや考えることが単純になりすぎる。曖昧な気持ちを曖昧だとそのまま表現するから感動する訳であって、いくら文化が疲れて純愛ブームだからって「好きな人が死んで泣く=悲しい」とかシンプルすぎて頭来るじゃん。そんなこと言ったら「超泣ける」って映画や芝居を笑いながら馬鹿にして見てる人間たちは死ねってこと?そんなんじゃ泣けないそいつらが本当に泣けるものを作らないと。白と黒に分けよう分けようとすればするほど、シンプルかもしれないけどどんどん薄っぺらくなる。「どっちかじゃなきゃ売れない」とか「劇団の方向性」とか便利な言葉で片付けて、感じることを放棄してる。ちゃんとした批評されたいし、名前付けて欲しいって思ってるからレビュアーも募集してるし。演劇でそういうグレーゾーンを試すから、外見はポップでなくてはいけないとも思ってるし。」


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by mermaid_song | 2006-11-21 01:02 | introduction
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