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by mermaid_song
Interview 3
●今回、役者に稽古にあたってM・ナイト・シャマランの映画を見せたのは、その辺の意図があっての事だよね(笑)。
「そうそうそう。あと松本人志の『ビジュアルバム』の「ミックス」ってコント。野菜餃子か肉餃子かで大揉めして夫婦で殴り合うやつ。あれも愛と憎悪がセットになってる。どっちでもいいグレーの部分がある。シャマランも笑っても良いし、泣いても良いしっていうグレーなところをやっていて。本人がどこまで計算してやっているかは分からないんだけど、俺とか笑ってみてるわけじゃん(笑)」
●俺もだけど(笑)。
「ネタだと思って見てて、だけど泣けちゃうって言う、その自由な感じは絶対映画として新しいことやってるって思うのね。明らかに笑わせます、泣かせますっていう境界線がないから、ああいうのが新しいなと思ってて。俺は常に新しくないとものを作る意味って言うのはないと思ってるから。だから、そういう意味ではシャマランには凄く影響を受けてる」
●分かり易くないよね。
「今回チラシにも『not”no message”』って書いてるんだけど、要するにメッセージなんかないわけないじゃない。言いたい事がないなんて嘘だと思うの。シャマランは言いたいこと超あると思うし。すごくシンプルなものが。だけど、それが一見オカルトなB級映画の皮を被ってるから、逆に人の心に何かを残すと思うのね。『こいつ一体何が言いたいんだろう』『こんな仕掛けしてまで何が伝えたいんだろう』って。」
●こんなにシャマラン、シャマランって書いたらお客さん心配かもしれないけど大丈夫?(笑)
「まあ、シャマランよりポップなものにするつもりだけど(笑)いや。でも、グレーなところ狙ってるし、シャマランの映画見終わったみたいになればいいかなと。俺みたいに泣いてる人もいれば、笑ってる人もいるっていう。カーテンコールでステージから見える客席がそうなってたら、ほんと有り難いですよね。新生第一回公演なんで、暖かくそれでもって好き勝手に見て欲しいです。あと最後になったけど、キャストのみなさんがすごいいいですよ。毎日笑ってるし、ほんと透明。」

(11月某日 深夜・下北沢にて)

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by mermaid_song | 2006-11-21 01:01 | introduction
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